『バキ』が好きなら『ヘッド・ショット』を観ろ!!
いつの間にか始まってましたね、『バキ』のアニメ。最凶死刑囚編ではスペックvs花山とダヴァイッッのとこが好きなんですけれどもうスペック戦は終わっちゃったらしいですね…割とショックです。
今回オススメしたい映画はインドネシア産の『ヘッド・ショット』という作品です。
グラップラー刃牙でも範馬刃牙でも刃牙道でもなく、様々なバトルスタイルの最凶死刑囚が次々現れる、あの『バキ』が好きなら是非観て欲しい一作です。
『ヘッド・ショット』あらすじ
頭に銃弾を受けた男が海辺で見つかり、発見当時は虫の息だったものの、2か月後に突然意識を取り戻す。彼は名前はおろか、自分に関することは全く覚えていなかったが、医師のアイリンの治療のおかげで徐々に回復する。男はイシュマエルという新しい名前を授かり、新たな人生を歩み始めるが……。(シネマトゥデイより引用)
この映画、言ってしまえば「舐めてかかった記憶喪失の男が、インドネシアを震撼させる犯罪組織のボスの右腕だった…」っていうナーメテータータイプの映画なんですけれど、それだけじゃあない熱があるんですよ。
主演はこの男、イコ・ウワイス。
優しそうな顔してるでしょ? イケメンというよりかは純朴そうでどこにでもいそうな青年。身長も165センチで男性にしてはやや小柄。暴力とは無縁そうな彼が人をボコボコにしていきながら記憶を取り戻していきます。
映画内の時間でいうと二、三日しか経ってないはずなんですけれど最後の方はベトナム戦争を忘れられなかったシルヴェスター・スタローンみたいな顔つきになるんですよ。
アクションもハンパなくて、ジョンウィックのキアヌリーブスが綺麗に殺すタイプだとしたら、コイツはめちゃくちゃ泥臭く殺します。泥臭くっていうかもはや拳で挽き肉を作ってるんじゃないかと思わせるくらいめちゃくちゃに殴ります。
さらにこの映画の魅力は人間ミートチョッパー、イコ・ウワイスだけではなく、脇を固める敵役にもあります。
ナイフで滅多刺しにしまくる女殺し屋、温和に見えるけどめちゃくちゃに警棒を振り回すメガネの兄ちゃん、日本人プロレスラー、ホラー映画から出張してきたレインコートマン、泰山天狼拳みたいな技を繰り出す組織のボス…… なんていうか敵のバリエーションが富みすぎてキモい、CGが一切使われていないカンフーハッスルみたいな映画と言えばイメージしやすいかもしれません。
めちゃくちゃ人が死ぬし、主人公は不死身かってくらいタフネスで、ストーリーにもツッコミどころが多々あるんですけれどそういうのが気にならないくらい人間と人間が殴り合う映画なのでオススメです。
人間が人間と殴り合う映画って基本面白いじゃないですか。しかしこの映画、ただ殴り合うだけではございません。出てくる漢のほとんどが妙にフェア精神を持ってはちゃめちゃに殺し合う、それが『ヘッド・ショット』の真髄です。
どんなに憎み合っていても、どんなに愛し合っていたとしても、また、初めて会った二人でも、ゴングが鳴るまで殺し合いが始まらないんですよね。これはもはや西部劇ですよ。
あと純粋にヒロインの女医がタイプ。
この女医も終盤になるとこんなんになっちゃいます。
オレもしかしたらおでこ出してる女性が好きなのかも。仲間由紀恵みたいな。杉咲花も最近おでこ隠すようになってきちゃって個人的にショックだし、久々に会った後輩も前髪伸ばしててちょっとショックなアタシってもしかしてデコフェチ??
そんな気持ちになれる映画でした。
新世代アクションスター、イコ・ウワイス主演『ヘッド・ショット』10点満点中、7点です💮💮
実はこの人間ミンチ製造機ことイコ・ウワイスの手ごねハンバーグ作成映画がすでに二本もあるんです!
イコ・ウワイスが二時間ぶっ続けで人を殴りまくる、パイオニア的作品として評価された『ザ・レイド』
そしてその続編で、インドネシア映画なのに松田龍平が出る!遠藤憲一が出る!!北村一輝も出ちゃう!!!というほぼアウトレイジ番外編、『ザ・レイド GOKUDO』
プロのボクサーでも1ラウンド3分、長くても8ラウンドで24分。
試合間隔は2、3ヵ月に一度。年間通して3から5試合しか闘わない、それが職業「拳闘家」ですよ。たった数キロ体重が違ったら闘わない、そんなのホンモノって言えますか?
ホンモノ、見せてやろうじゃないですか。
金属バットマン、唖者の女カナヅチ使い、ほぼホームレスなオッサン、武術家、そして巻き込まれたイコ・ウワイス。
No.1、決めてやろうじゃないですか!
って映画なのでこの二作もオススメです。
これ観るまではインドネシアに映画産業なんてあるの~~??なんて言っててごめんなさい。